ノーマライゼーションの詩/ベンクト・ニィリエ(B.Nirje)

スウェーデンのベンクト・ニィリエ(B.Nirje)によるノーマライゼーションの考え方をあらわした詩を今日読みました。

ノーマライゼーションとは、1日の普通のリズム
朝、ベッドから起きること
たとえ君に重い知的障害があり、身体障害者であっても洋服を着ること
そして家を出、学校か、勤めに行く
ずっと家にいるだけではない
朝、君はこれからの1日を思い
夕方、君は自分のやり遂げたことをふりかえる
1日は終わりなく続く単調な24時間ではない
君は当たり前の時間に食べ、普通の洋服を着る
幼児でないなら、スプーンだけで食べたりしない
ベッドではなく、
ちゃんとテーブルについて食べる
職員の都合で、
まだ日の暮れぬうちに夕食をしたりしない

ノーマライゼーションとは、1週間の普通のリズム
君は自分の住まいから仕事場に働きに行く
そして、別の所に遊びに行く
週末には楽しい集いがある
そして月曜日にはまた学校や職場に行く

ノーマライゼーションとは、1年間の普通のリズム
決まりきった毎日に変化をつける長い休みもある
季節によってさまざまな食べ物、仕事、行事、スポーツ、
余暇の活動が楽しめる
この季節の変化のなかで私たちは豊かに育てられる

ノーマライゼーションとは、当たり前の成長の過程をたどること
子どものころは夏のキャンプに行く
青年期にはおしゃれや、髪型、音楽、異性の友達に興味をもつ
大人になると、人生は仕事や責任でいっぱい
老年期はなつかしい思い出と、経験から生まれた知恵にあふれる

ノーマライゼーションとは、自由と希望をもち、
まわりの人もそれを認め、尊重してくれること
大人は、好きな所に住み、自分にあった仕事を自分で決める
家にいてただテレビを見ていないで、友達とボーリングに行く

ノーマライゼーションとは、男性、女性どちらもいる世界に住むこと
子どもも大人も、異性との良い関係を育む
十代になると、異性との交際に興味を持つ
そして大人になると、恋に落ち、結婚しようと思う

ノーマライゼーションとは、平均的経済水準を保証されること
誰もが、基本的な公的財政援助を受けられ、そのための責任を果たす
児童手当、老齢年金、最低賃金基準法のような保障を受け、
経済的安定を図る
自分で自由に使えるお金があって、必要なものや好きなものが買える

ノーマライゼーションとは、普通の地域の普通の家に住むこと
知恵遅れだからといって、20人、50人、100人の他人と
大きな施設に住むことはない
それは、地域社会から孤立してしまうことだから
普通の場所で、普通の大きさの家に住めば、
地域の人たちのなかにうまくとけ込める

出典:ロバート・バースキー、マーサ・バースキー著、渡辺勧持監修
やさしい隣人たち―共に暮らす地域の温かさ(日本知的障害福祉連盟選書 2000)

障がいがあってもなくても、

誰もが暮らしたい場所で暮らしたい人と暮らす。

そんな当たり前の暮らしが、当たり前になりますように。

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