【レビュー】えっ!?年間700本の書評家が実は「遅読家」とは…!? 「遅読家のための読書術」(印南敦史著)を読んだ。

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【レビュー】「遅読家のための読書術」(印南敦史著)

 

いやぁ、ついに出ました!!
この本出るの、本当に楽しみにしていましたからね。
発売日まで待ちすぎて、首が10センチは長くなったかも。

ライフハッカー[日本版]「ニューズウィーク日本版」などの複数のサイトに、月60本近い書評記事を書いている印南敦史(いんなみ あつし)さん。

いやもういつも読ませていただいています。その書評記事を読んで本を購入する参考にされている方も多いのではないでしょうか?
そんな印南さんの「読書術」の本が出る!!ってんで、これはもう買わずにはいられません。
速攻購入して読ませていただきましたよ。

Amazon内容紹介より

内容紹介
◎積ん読、解消! 月20冊があたり前になる。

なぜ「1ページ5分」かかっていた遅読家が
「年間700冊超」読破する人気書評家になれたのか?

元・遅読の書評家が教える
本を読むのがラクになる方法
僕はいま書評家として「LifeHacker[日本版]」「NewsWeek日本版」
などのニュースサイトに、月60本近くのブックレビュー記事を寄稿しています。
つまり、単純計算でも年間読書量は700冊以上のペース。

そんな話をすると驚かれますが、
なにを隠そう、僕もかなりの「遅読家」です。
ちょっと試しに、手元の本で計測してみたところ、
1ページを読むのにだいたい5分弱かかりました。

とはいえ本書は、いわゆる「速読術」の本ではありません。
「過去の僕と同じような悩みを抱えている人」のための読書術の本です。

「情報洪水」でも疲れない
あたらしい「本の読み方」
「昔は読書家だったのに、ここ数年、本が読めなくなった」
そういう人も増えていますよね。

スマートフォンでSNSやニュースを見るようになって以来、
僕たちの「読み方」が変化しています。
「新しい読み方」と「これまでの読み方」とのあいだで
真っ二つに引き裂かれているわけです。

「本を読む人生」は、きっとすばらしい
そこで残された道は2つ。
本が読めなくなっていく自分を、このまま放置するか。
それとも、「新しい読み方」を身につけて、「本のある人生」を取り戻すか。

後者の道を選ぶ人のために、この1冊ををまとめました。
読書によって頭がよくなるとか、
仕事ができるようになるとか、お金持ちになれるとか……
この際、そういったことはいわないでおきましょう。

読書そのものの楽しみを知っている人、
だけど、現状の読書量や読書スピードに不満がある人に
役立つ考え方やメソッドを多数盛り込みました。

音楽を聴くように本が読める
――さあ、「フロー・リーディング」の習慣をはじめましょう。

目次

はじめに   なぜ「1ページ5分」の遅読家が年700本の書評家になれたのか?

第1章   なぜ読むのが遅いのか? ─ フロー・リーディングの考え方
・遅読家に共通するたった1つの「思い込み」
・「100%を写しとる」から「1%にめぐり合う」へ
・「音楽を聴く」ように「本が読める」ようになる

第2章   なぜ読む時間がないのか? ─ 月20冊の読書習慣をつくる方法
・充実した多読生活は「9対1の法則」がカギ
・「1日に1冊」読み切ると、はるかに深く理解できる
・「夜の読書」は習慣化しづらい

第3章   なぜ読んでも忘れるのか? ─ 読書体験をストックする極意
・なぜ「書きながら」だと、速く・深く読めるのか?
・本の魅力だけを抽出する「1ライン・サンプリング」
・重要箇所がよみがえる「1ライン・レビュー」

第4章   流し読みにもルールがある ─ 要点を逃さない「サーチ読書法」
・スラスラ読める人は本の「どこ」を見ているか?
・得たい情報だけが流れ込む! 「キーワード・サーチ読書法」
・「線引き読書」はおすすめしない

第5章   本とどう出会い、どう別れるか? ─ 700冊の選書・管理術
・「1週間選書術」で「1日1冊」があたり前に
・「読みたい本だけ」だと読書はマンネリ化する
・ガンコな積ん読を解消! 書棚の「フロー管理術」

終章   多読家になって見えてきたこと
・本なんか読まなくてもいい! だから「読書生活」は楽しい
・「教養のために読書」? そんなのつまらない!

おわりに   10年後には「7000冊の世界」が待っている

 

ここが参考になりました!!

 

いやはや、まず驚いたのが、印南さんが「遅読家」だってこと。1ページ読むのに5分近くかかるらしい。ほんとかいな(笑)。
もぅそれだけで親近感わきまくり(笑)。

なんでそんなお方が、毎月60本近いブックレビューを書けたりするのか?
その秘密をあますことなく公開しているのが本書。

いやはや、私以外の人には秘密のままにしておいて欲しかった…なんてのはウソで、多くの人に読んでほしい本です。
もうすべて参考になったのですが、その中で特にってのをご紹介。

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「スピードが遅い」のではなく、「熟読の呪縛」が邪魔している

「本を早く読める人」と「遅くしか読めない人」がいるのではありません。「熟読の呪縛から自由な人」と「それにまだとらわれている人」がいるだけなのです。

これは目からウロコでした。
もう私なんか、典型的な「熟読の束縛にとらわれている人」ですよ、はい。
本は、最初の1行から最後の1行までちゃんと読まないといけないって思いこんで積読本がたまり続けていますから。

本とは、「著者の頭の中身」を忠実にコピーしたもので、読書は、それを自分の脳の中に忠実にコピーするものだって考えに縛られ続けている限り、ストレスをかかえながら本の内容を頭の中に詰め込もうと必死になる。結果読むのが遅くなるしイヤになる。悪循環ですね。

いくら熟読したからと言って、覚え続けることなんてできないんですよ、結局。
印南さんは「裏を返せば、『忘れていないものの中に、自分にとって大切な部分が凝縮されている』ということ」と言います。
なるほど、その通り。拍手喝采しました。

残っているものこそ自分が読んだその本の、自分にとっての価値ある部分だって思うことが大切ですね。

読書の本当の価値は、書かれていることの「100%を写しとる」ことではなく、価値を感じられるような「1%に出会う」ことにあります。

いやはや私も「熟読の呪縛」から逃れられそうですよ。

「フローリーディング」とは? 積ん読に悩む現代人の「ため込まない」読書法

本書で印南さんが提唱しているのが「フローリーディング」

「フロー(flow)」とは「流れる」という意味の英語です。簡単にいえば、フロー・リーディングとは、「その本に書かれた内容が、自分の内部を「流れていく」ことに価値を見出す読書法」です。

その対照として考えているのが、「ストック」型の読書法。
これは、本に書かれていることを頭の中に「貯蔵」することに重きを置いた従来型の本の読み方です(経済や会計を学んだことがある人は、フローとストックの対比はイメージしやすいのではないでしょうか?)。

無理にため込もうとせずに、頭の中に「流し込む」読書法ってことですね。
本書では、「フローリーディング」を実践するための方法を、テクニック・習慣・環境づくりなどの角度から第2章以降で解説しています。

読書習慣を作り、「多読リズム」を作れば月20冊が当たり前になる!!

印南さんは、「『本を読みたいのに、なかなか読めない』という人は、読書を『生活のリズム』の中に組み込むことに失敗しています」と言います。
そこで、読書習慣を作るための考え方を3つに分けて紹介してくれています。

毎日・同じ時間に読む

読書に限らず、なにかを習慣化するうえでの極意は、毎日・同じ時間帯に行うことです。

「ご飯を食べる日と食べない日がある」という人はあまりいないと思います(もしそうなら改めることをおすすめします……)。

それと同じで、読書のリズムをつくりたければ、まずは「穴」をつくらないようにする。これは書評家として「仕事」で読書するようになって以来、ひしひしと実感していることです。

読書を習慣化するうえで、時間帯を決めるのは決定的に重要です。

「仕事をはじめる前の10分間」「昼食後の10分間」「就寝前の10分間」など、読書する時刻を自分のライフスタイルの中に設定する。

同じくらい大切なのが、読書の場所、シーン、シチュエーションを決めることです。

「自宅のこの場所」「このカフェのこの席」「始業前のオフィス」といった場所だけでなく、「読む前にコーヒーを淹れる」「好きな音楽をかける」「窓を開けて外の空気を入れる」などのシチュエーションも「そろえる」ことを意識してみましょう。

なるほど。
「穴」をつくらない、同じ時間帯、シチュエーションで脳に習慣だと勘違いさせれば、ストレスなく続けられそう。

「速く読める本」を中心に選ぶ

重要なのが「どんな本を選ぶか」です。読書を習慣化したければ、「読みたいかどうか」だけでなく、「速く読めそうか」という基準でも本を選ぶようにしてみましょう。

もちろん好きな作家の小説やエッセイなどは、じっくりと味わいながら読みたいものですよね。

読書を習慣化するうえで重要なのは、「速く読める本」をたくさん読むようにすることです。

ゆっくり読みたくなるような本だけでなく、なるべくさっと読了できるような本も自分の読書リストに入れておくのです。

次々といろいろな本を読む環境をつくることで、「前に進んでいる感じ」をつくり出すことができます。読み終わった本がどんどん増えていく感覚は、読書を習慣化するうえで欠かせないモチベーションにつながっていきます。

目安としては、「速く読める本」が9割、「速く読む必要がない本」が1割の比率。この「9対1」の割合を意識しながら、読む本を選ぶようにしてみてください。

わかりました。
モチベーション、大切ですね。「前へ進んでいる感覚」がモチベーションにつながり、実感としても自分の中を通り過ぎていく本の内容が、少しずつ「小さなかけら」として集まり、「大きなかたまり」になっていく感覚ができてくるとしめたものですね。

「昨日とは違う本」をいつも読む

できれば、本は「1日で1冊読み切る」のが理想的です。

毎日違う本が自分の中を通り抜けていく状態をつくるのが、フロー・リーディングの基本的なかたち。
僕自身、ブックレビューを書くための本は、必ず1日で読み切るようにしており、絶対に次の日に「持ち越さない」ように心がけています。

「熟読の呪縛」に縛られている人はぜひ、「10日間のダラダラ読みより、60分間のパラパラ読み」を意識してみてください。読書体験のクオリティが一気に高まるはずです

フロー・リーディングは「知識の習得」を本来の目的としているわけではありませんが、学習的な観点からしても、何日もかけてダラダラと本を読むのは効率がよくありません。

年間700冊以上も本を読むようになって気づいたことですが、意外なことに、1時間ですばやく読んだほうが、本のポイントがしっかりと記憶に残っていることが多いのです。

ううむ。
1日か…。

しかし、カバンの中に本を入れて持ち歩いてて、1か月ぐらいかけてやっと読み終えて、「結局何が書かれていたんだっけ?」状態になったこと結構ありますよね?。

それならば、エイヤッって思い切って60分で「パラパラ読み」したほうが密度の濃い読書になるのかもしれません。
やってみよう。

気になったところは覚えるな、書き写せ-本の魅力だけを抽出する「1ライン・サンプリング」

読んだ文章を頭の中に流し込みながら、同時に頭の外に「書き出す」ことは間違いなく重要です。ただ視覚的に情報を受け止めるだけではなく、その情報を自分の手を使って再構築するプロセスを挟むと、単なる流し読みや単調な熟読よりも圧倒的に深い読書効果が得られます。

僕は読みながら気になった箇所をどんどん書き写していくようにしています。

A4用紙を用意し、気になった部分をどんどん書き写していきます。

「ここは忘れたくないな」と思うところに出会ったら、冒頭に「ページ数」を記載し、本文をどんどんストックしていきます。

なお、引用するときは、「段落丸ごと」などではなく、なるべく短く、数行に収まるような分量がいいと思います。
これを僕は「1ライン・サンプリング」と名づけています。
本を読み終えたときに書き出されている引用のリストが、「その本を読書することによって自分が吸って、吐いたすべて」です。

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読み終わった後に自分が書き写した「サンプリング」だけを読み返す、まさにそれは、その本の自分の心が動いた核心部分だから、自分なりの「ハイライト集」。
読み返すことによってさらに内容が深まりますよね。

たった1つの文に読書の神が宿る-「1ライン・エッセンス」のすすめ

本を読みながら引用リストをつくり、読了したあとに再びリストに目を通したら、その中から「もっともすばらしいと思った引用」を1つだけ選ぶようにしましょう。

「自分がこの本を読んだ価値のすべては、この1行に集約されている」といえるような部分です。

1ライン・サンプリングのリストの中から「これ!」と1つを選び、それに印をつけます。この1行の引用を「1ライン・エッセンス」と呼びます。

本を読んでいて、「これだっっ!!」って思える1行に出会えたときのヨロコビってみなさんも経験されてますよね。
私もあります。
もう、身をよじってよだれダラダラ流しています。
たまりません。
シアワセです。

印南さんは、ワニブックスの「WANI BOOKOUT」というサイトに「神は一文に宿る。」という連載を書かれていて、毎回1冊ずつチョイスした本から、印象的だった1文を抽出しようという企画だそうです。

ぜひ興味のある方はご覧になってください。

その1行に感動できた理由をストックする-「1ライン・レビュー」

「1ライン・レビュー」。文字どおり、「1行のレビュー(感想文)」を書く習慣をつけるわけです。(中略)。といっても、前述の「1ライン・エッセンス」について、「なぜこの1行に感動したのか?」という観点で、ひと口メモを書くだけです。

本を読んだ直後には当然、「なぜその箇所がすばらしいと思ったのか?」を覚えていますが、時間が経つと心が動いた理由を忘れてしまいます。こうなってしまっては、引用の意味もいずれ消えてしまいます。そうならないよう、感動した「理由」も一緒に書き留めておくのです。

1ライン・サンプリングを書きためたのとは別のノートや手帳に、日付、書名、著者名を書いたら、まず1ライン・エッセンスを書き写し、その下に30~40字程度で1ライン・レビューをメモしましょう。

「1ライン・サンプリング」「1ライン・エッセンス」、そして「1ライン・レビュー」。
ここにこの本の1つの核心がありますね。
ぜひ参考にさせてもら…いや、もうこの本から実践していきますよ。

まだまだ紹介したい事、たくさんあります。

流し読みのテクニック、1週間の読書プランの作り方、本を読む場所、本との別れ方、本棚のメンテナンスなどなど。

ぜひ手に取ってお読みください!!

 

 

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